第1回: 世界各国から患者さんが来院する 誰もが通いやすい肛門科
海外からの患者さんへの対応で、工夫している点はありますか?
佐藤医師は米国へ留学経験があり、通訳を介さない英語での診察が可能だ。「英語での説明を求める患者さんは多いですね。HPで英語対応が可能なことを確認して、他県や海外などの遠方から来院される方もいます。」自分では見えない部位であるため、医師からの説明は患者さんにとって自分の症状を知る大きな手がかり。日本語、英語、韓国語の3ヵ国語に対応できるクリニックは、海外からの患者さんにとって非常に心強い存在だ。「言葉の不安をなくすことも大切ですが、言葉以外の対応が最も重要な部分。診察のときには必ず、『出身国』と『どのくらい日本にいるのか』を聞くようにしています。最初にまずその方のお話をじっくり聞くこと、そして納得して頂けるような説明をすることを心がけていますね。」時には思わず雑談がとても長くなってしまうこともある。と笑う佐藤医師の診察なら、患者さんもリラックスして受けることができるだろう。そういった対応が評判になるのか、知人から話を聞いて来院する外国人の患者さんも多いそうだ。遠方からの患者さんにお伝えしている注意点などはありますか?
「痔の手術の後は、『食事・飲酒・下痢や便秘』に気を付けるように指導しています。カレーやキムチなど辛い物は食べないようにしてもらい、お酒は傷の腫れや、出血する原因になるので控えるように伝えています。また、ドライブを予定している人にはこまめに休憩をとって長距離にならないようする。交通機関を変えてもらうようにするなどアドバイスしますね。」他にも海外から来た患者さんの手術予定は帰りの飛行機の日を考慮して行うなど柔軟な対応もしている。せっかくの旅行が「おしりのトラブルで中止」なんて事態は誰しも避けたいが、病状だけでなくそれぞれの患者さんの意向や都合などに配慮した佐藤医師の指導なら素直に従えそうだ。「急な出血や、痛みなどが起こると驚いてしまいますが、どんな状態かわかるだけでも安心される人も多いですね。まずは落ち着いて近くの肛門科を受診してもらいたい。」BGMが流れ、終始和やかな雰囲気のしば胃腸こうもんクリニック。肛門科の受診が不安、じっくり話を聞いてほしい、そんな方にはぜひおすすめしたい。
院長 佐藤幸宏 医師 岩手県出身。帝京大学医学部卒業後、岩手県内の病院勤務を経て、1996年~1999年米国留学。2001年より関東圏内の複数病院を経て、2013年しば胃腸こうもんクリニックを開業。現在、港区内の保育園の嘱託医、企業の産業医も兼任。ヘリコバクターピロリ感染症認定医、アメリカ医師免許保持。 |
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